痛風のお悩み解決サイト

痛風発作時の対処法

痛風の痛みの激しさ

あなたはこれまでにとても耐えることのできない痛みを感じたことがありますか。痛みは、身体に異常が起こっているというサインです。

ここでは痛風の痛みの激しさについてお話いたします。

痛風による痛みは、経験した人でもなかなか経験していない人に正しく伝えることはできないかもしれません。その字のとおり「風がふくだけで痛い」という激痛です。

痛風の痛み

関節内に尿酸の結晶ができ、激しい関節炎が起こります。

「傷口にキリをつき立て、グリグリ回されるような痛さ」と表現する方もいます。

自覚症状が全くなく、これまで普通の生活をしていた人がある日突然激痛にみまわれ、パニックにおちいってしまう人もいるほどです。

痛風の痛みは日中よりも深夜から明け方におこることが多いです。

何回も痛風発作を経験している患者さんによると、関節がジンジンする、鈍い痛みがあるなどの痛みの前兆がみられる場合もありますが、突然発症することも多くあります。

痛風の好発部位

痛風の症状は、主に足の指先、指関節、付け根、足首、くるぶし、足の甲、膝、などに非常に強い痛みが突如あらわれるものです。

下半身は一般的に血流が悪く、尿酸が蓄積されやすくなり好発部位になります。

まれに、腕の肘や肩に痛みが生じる場合もあります。上半身は比較的血流が安定し、尿酸も流れやすく、比較的結晶ができにくい環境ですが、それでも痛風発作が起こることがあります。

痛風発作の冷やす対処は適度に行い、つらい時はロキソニンなどを

痛風発作が起きた時にどのように対処すればよいでしょうか。

応急処置としては、まず患部を冷やしましょう。炎症によって患部が腫れているときはとにかく冷やすことが大切です。ただし、氷はビニール袋などに入れ、タオルで包み使用するようにしましょう。患部に直接氷を当ててしまうと、凍傷をおこす危険性があります。
痛風冷やす

また、足の位置は椅子や座布団などを使って高い位置に保つと症状が緩和されることがあります。

安静

痛風発作時は、歩行困難になるくらいの激痛にみまわれますが、7~10日程度で痛みは軽くなることが多いです。

痛みがつらい場合は、痛み止めを飲みましょう。最近は市販薬でもロキソニンなど切れの良い痛み止めも売っていますので、医師や薬剤師と相談の上で服用して急場をしのぐのもよいでしょう。

ただ、痛さやわらげようと、ビールや日本酒などのアルコールを飲酒する方がたまにいらっしゃいますが、それは絶対にやめましょう。痛みが生じたらあわてずに正しい対処をしましょう。



【初めての方は980円】大正製薬の『尿酸値が高めの方のタブレット』

痛風と似ている病気

痛風とまぎらわしい病気

痛風の主な症状は足の親指の付け根の痛みであり、その原因は尿酸が関節のなかで結晶化してしまうことです。そうして痛みが出てきたり、赤く腫れ上がったりします。

このように痛風の症状が出てくるまでは順序がありますが、われわれの目に見えるのは痛みが出てきたり、関節が赤く腫れ上がったりしたときです。

しかし、痛風は関節が痛くなり、見た目も赤く腫れますが、「関節が痛くなって見た目も赤く腫れ上がった」からといって、必ずしも痛風というわけではないのです。

この症状の出る病気はたくさんあります。よく鑑別診断に挙がるのが、「偽痛風」と「化膿性関節炎」で、どちらも原因は異なりますが、関節内で炎症を起こす病気です。

その他にも足が痛くなる病気として、外反母趾・関節リウマチ・蜂窩織炎・疲労骨折・変形性関節炎などがあります。足が痛くなってきたら痛風かというと、もしかしたら違う病気かもしれませんし、違う病気であれば治療法が変わってくることもありますので、医療機関に受診することが大切です。

痛風発作のメカニズム

痛風発作は、血液中の尿酸値が高くなる状態が続くと起こります。尿酸は代謝産物として生成され、尿中と便中に排出されます。

尿酸は、高カロリー食や大量の飲酒によって多く生成されるため、そのような食生活を続けていると血液中の尿酸濃度が上がります。すると、体外へ排出される以上に尿酸が生成され、やがて蓄積され針のような形をした尿酸の結晶となって関節内に沈着します。

医学的に言えば、痛風関節炎は関節内に析出(せきしゅつ)した尿酸塩結晶によって引き起こされる急性関節炎です。

特に、血清尿酸値の基準は7.0 mg/dL未満ですが、8.0 mg/dL、特に9.0 mg/dLをこえた場合、それ以下の場合に比べて将来の痛風関節炎の発症率が有意に高いことが報告されています1)。

実際に高尿酸血症でありながらも自覚症状がないため、痛風のリスクが高い状態であっても認識がないまま日々の暮らしを送っている方は大勢いらっしゃいます。他に、精神的ストレスを抱えている、睡眠時間が十分にとれていない、アルコールを過剰摂取した、激しい運動をした、エアコンなどで長時間体を冷やしたなど、血流が悪くなる状況や、脱水傾向になったときなどは尿酸値が上がりやすく、痛風発作が起きやすくなります。

1)藤森 新. 通風・高尿酸血症の病態と治療. 日本内科学会雑誌107巻3号459-460.

痛風にならないための生活

痛風の原因というのは尿酸です。尿酸が蓄積されることで痛風が発症します。一定濃度(7.0 mg/dL)をこえてしまうことによって、飽和状態になり、血液中で溶けづらくなった尿酸が結晶になってしまい痛風を引き起こします。

からだの中に尿酸が多いと痛風になるのですから、そうならないために私たちが行えることとしては2通りの方法があります。

1.尿酸をとり過ぎない 2.尿酸をからだから出す

この2つです。

では、尿酸をからだに取り込まないようにするため、尿酸をからだから出すためには具体的にはどうしたらよいのでしょうか。

1.尿酸をとり過ぎない 尿酸をからだに取り込まないようにするためには、プリン体を多く含む食物を抑えれば、自然とからだに蓄積される尿酸も少なくなってきます。

<プリン体を多く含む食べ物の例> 鶏レバー,マイワシ干物,イサキ白子,あんこう肝酒蒸し、 豚レバー,牛レバー,カツオ,マイワシ,大正エビ,マアジ干物,サンマ干物などで

<プリン体の少ない食べ物の例> 豆腐,牛乳,チーズ,バター,鶏卵,とうもろこし,ジャガイモ,さつまいも,米飯, パン,うどん,そば,果物,キャベツ,トマト,にんじん,大根,白菜,海藻類

上記のように魚や肉の内臓系にはプリン体が多く含まれていますので、これらを食べるのを控えて野菜を多めに食べることを心がけましょう。また、お酒に関しては、特にビールにはプリン体も多く含まれていますので、特に注意が必要です。

2.尿酸をからだから出す 尿酸は3分の2が腎臓から尿として、残りの3分の1が腸から便として体外へ出ていきます。きちんと水分をとって尿を出し、便通にも気を配って便秘を予防することは大切です。

ほかに、運動をすることで尿酸値を下げるという方法もあります。

運動することで尿酸値が直接的に下がるわけではありませんが、たとえば運動を行うことでインスリンという血糖を下げるホルモンが効きやすくなり、それに伴って血中インスリン濃度が低下します。そうすると、インスリンによって起こる腎臓におけるナトリウムの再吸収作用が抑えられ、ナトリウムの再吸収に伴って起こる尿酸の再吸収も抑えられると考えられています。

以上をまとめると

・プリン体を多く含む食材を摂取しない ・水分を多くとる ・運動をする

これらが個人でできる、主な痛風予防ということです。

そして当然ながら、これらを行う上で大事なのは、継続して行うことです。

「プリン体を多く含むから、ビールは好きだけどもう一生飲まない!」と極端に生活を変えると一時的には確かに改善しますが、無理をし過ぎるとリバウンドしてしまうことがよくあります。自身でできることから、少しずつ無理のない範囲で改善していくことが長続きするコツです。

これらの生活改善を図っても尿酸値が下がらなければ薬を使って尿酸値をコントロールしていくことになります。

アルコールと痛風

アルコール摂取量と血清尿酸値に関しては医学的にもいろいろな検討がなされています。

血中のアルコール濃度と血清尿酸値の上昇は概ね相関することが知られ、たとえばある研究では血中アルコール濃度50-100 mg/dL では、血清尿酸値にはほとんど影響がないものの、100-225 mg/dL になると血清尿酸値は13-24%上昇したという結果が得られています3)。

ちなみに、血中アルコール濃度50-100 mg/dLというのはほろ酔いくらいの状態で、100-225 mg/dLというのは完全に酔っぱらっている状態です。300 mg/dLになるとお酒でつぶれてしまっている状態です。

また、血清尿酸値ではなく痛風発症をアウトカムとして相対危険度をみた研究では、飲酒しない人を1として、1日平均10.0-14.9 gのアルコールを摂取する男性では1.32、1日平均15.0-29.9 gでは1.49 、30.0-49.9 gで1.96、50 g以上では2.53に上昇しました4)。

ビール500ml、日本酒180ml (1合)でアルコール約20 gですから、「毎日日本酒2合を飲んでいる」という人は約2倍の痛風発症リスクがあるということですね。

適量の飲酒であれば血清尿酸値の上昇は有意ではなかったという研究結果2)や、アルコール飲料の種類によってリスクの程度が異なる1, 3) とする報告もあるので、ほどほどの飲酒の高尿酸血症と痛風発症のリスクについてはケースバイケースといえるでしょう。

1) Choi HK, Atkinson K, Karison EW, et al. Alcohol intake and risk of incident gout in men: a prospective study. Lancet 363: 1277- 1281, 2004.
2) Li Z, Guo X, Liu Y, et al. The relation of moderate alcohol consumption to hyperuricemia in a rural general population. Int J Environ Res Public Health 2016; 13, 732; doi: 10.3390 / ijerph13070732.
3) Choi HK, Curhan G. Beer, liquor, and wine consumption and serum uric acid level: The third national health and nutrition examination survey. Arthritis Rheum 51(6): 1023- 1029, 2004.

痛風と食事

痛風の原因は尿酸の結晶化

尿酸は、プリン体が分解された後に産生される物質です。

血液中の尿酸が7.0mg/dL以上になると過剰な状態であり、「高尿酸血症」とよばれます。

尿酸は通常体内に一定量保たれていて、多くなると汗や尿などに排泄されてバランスを保っていますが、過剰になると結晶化します。

尿酸が血液中に過剰に存在するとどうなってしまうのでしょうか。

このような状態になったとしてしても、自覚症状があるわけではありません。

尿酸値が高い状態が長期間続き、尿酸の原料であるプリン体を多く含んでいる肉類やアルコール類を摂取すると、尿酸ナトリウム結晶の結石が生成しやすい状態になります。

尿酸ナトリウム結晶は、ウィルスなどとは違い結晶自体は生きているわけではありません。
単なる尿酸の塊に過ぎず、白血球が排除しようとしても、結晶そのものは減少しません。

プリン体含有量の多い肉類やアルコール類の過剰摂取により、尿酸ナトリウム結晶が生成されやすくなります。生活習慣が乱れ、そうした食品を過剰に摂取していると尿酸値が上がり、痛風が起こりやすくなるのです。

生活習慣において改善するべき点として、バランスのとれた食生活、暴飲暴食を避ける、適度な運動、睡眠不足の改善があげられます。

これらは痛風だけでなく、高血圧症、高脂血症(脂質異常症)、糖尿病などさまざまな病気の原因にもなりますので日頃から節制を心がけましょう。

痛風の治療

痛風発作の治療

痛風の痛みを和らげるために、医療機関ではどのような治療が行われるのでしょうか。

まず、非ステロイド性消炎鎮痛薬(NSAID)で痛みと炎症を抑えます。NSAIDが使用できない場合にはステロイドと呼ばれる炎症を抑える薬を使用する場合もあります。尿酸値を下げる治療は、発作が治まってから行います。他に、安静、冷却、患部の挙上、禁酒が指示されます。

痛風発作が出たら尿酸を下げる薬をすぐ使った方がいいのではないかと考える人もいるかもしれませんが、実は痛風発作が起きているときに尿酸値を変動させると症状が悪化することがありますので、基本的には落ち着くまでそうした治療は行いません。

【初めての方は980円】大正製薬の『尿酸値が高めの方のタブレット』

監修医師

おおこうち内科クリニック
大河内 昌弘

平成2年3月名古屋市立大学医学部卒業。
名古屋市立大学病院、愛知県公立尾陽病院で内科医として勤務した後、アメリカルイジアナ州立大学生理学教室に留学。
その後、厚生連尾西病院内分泌代謝科部長、名古屋市立大学消化器代謝内科学 臨床准教授を経て、平成24年10月におおこうち内科クリニック開業。
日本内科学会専門医、日本糖尿病学会専門医、日本消化器内視鏡学会指導医、日本消化器病学会専門医、平成15年学位取得。