買ってはいけない築古の中古マンション

最近は、都心部を中心に、新築マンションの価格上昇もすさまじく、とても手を出せないと感じておられる方も多いと思います。

 

新築マンションは無理となると、検討するのは中古マンションですね。

それも、築古の中古マンションともなると、かなりリーズナブルな価格で購入することができます。

 

しかし、建築されてからかなりの年数が経っている分、さまざまなリスクがあり、たとえば、耐震性がどうか、きちんと精査していかなければいけません。

また、水回りも気になるところですね。

 

今回は、築古の中古マンションを検討するにあたり、それ以外の点で、注意すべき点をいくつかご紹介します。

それらが気になるようでしたら、あなたにとっては買ってはいけないマンションになるかもしれません。

 

リフォームのグレード

所有マンションを売却して、新たなマンションを購入する場合、売り先行と買い先行とがありますが、資金面から、まず所有するマンションを売却し、その売却資金で新たなマンションを購入する、すなわち売り先行になることも多いと思います。

その場合、売却と購入の決済を同日に行い、1週間ぐらいで新居に引っ越しする必要もでてきます。

そうなると、購入して、リフォームしてから入居ということが日程的に難しくなるため、リフォーム済の物件を仲介業者さんから勧められることも思います。

 

リフォームに関しては、中古マンション検索サイトを見てみると、具体的にはこのように記載されています。

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2022年2月完了

水回り設備交換:キッチン・トイレ

内装リフォーム:壁・床

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ここで留意していただきたいのは、この例では、「トイレ」をリフォームしたことはわかるが、どうリフォームしたのか不明ということです。

 

たとえば、トイレをリフォームしようと思った場合、どういうリフォームがあるでしょうか。

最も簡易的には、便座のみ温水便座に交換するという手があります。

日本のメーカー製でも、アマゾンなどの通販サイトであれば、15,000円ほどで購入することができます。取り換えも専門業者を呼ぶこともなく、自分で行うこともできます。

他方、便器をまるごと交換し、専門業者に工事もしてもらう本格的なトイレリフォームなら、20万円以上もします。

これだけ差があっても、同じトイレのリフォームにカウントされます。

 

また、ビルトインガスコンロなどでも、工事費用込みで5万円ぐらいから、25万円もするモデルもあります。

 

そこで、問題は、あなたの検討しているリフォーム物件はどうなのかということです。

現在お住まいの住居で使用されているトイレも温水便座に交換したぐらいのものであれば、新居が同じようなものでも違和感はないでしょう。

しかし、ある程度グレードの高いトイレを使用していれば、パイプが剥き出しになっているのが気に入らないかもしれません。

 

ビルトインガスコンロでは、最近では、廉価モデルでもグリルタイマー機能が搭載されています。魚を調理するときなど、「姿焼」・「切身」・「干物」を選択するだけで、適切に調理してくれるありがたい機能です。

ところが、このグリルタイマー機能もついていないモデルもあります。

これは、よほど気をつけてみない限り、内覧時には気がつかないのではないでしょうか。

 

壁紙などは一目でわかりますが、トイレやビルトインガスコンロなどは、内覧の時に、よくご覧になることをおすすめします!

 

エアコン

エアコンが当たり前のようについている世代からのマンションはどの部屋もエアコンをつけることができますが、少し古いマンションになると、すべての部屋にはエアコンを付けられないかもしれません。

ただ、この点は内覧をしているときに説明されると思いますので、購入するまで気がつかなかったということはないでしょう。

むしろ、中古物件紹介サイトを閲覧するときに念頭に置いておいた方がよいかもしれません。

 

共用部分

玄関ドアが共用部分であることは、よく知られています。ベランダもそうです。

しかし、共用部分は、区分所有者の一存では、変更することはできません。

フルリフォーム物件でも共用部分だけは変更できず、その部分だけ、オリジナルのままです。

こればかりは、マンション全体で決めることなので、どうしようもないですね。

 

光ケーブル

最後に光ケーブルです。

最近のマンションでは、インターネット環境を謳うために、光ケーブルが完備されていることも多いですね。

しかし、現在のようなネット環境でない頃に建築されたマンションは、光ケーブルが完備されていないどころか、自室に光ケーブルを引くことができないかもしれません。

特に築古マンションの場合、マンションの入り口までは光ケーブルが来ていても、また、途中まで光ケーブルが来ていても、そこから自室まで引けないことがあります。

極端な場合、隣の部屋は引けているのに、自分のところは引けないということも起こります。

そうなると、光ケーブル以外の手段でインターネット回線を確保しないといけません。

マンション入り口まで光ケーブルが来ていたら、そこからさきは工事をしてみないと分からないので、売り手様がご存じだったらいいのですが、そうでなければ、購入前には分からない可能性があります。

 

光ケーブルのインターネット環境が必要な方は、光ケーブルが確認されていない中古マンションは買ってはいけないのではないでしょうか。

 

まとめ

築古の中古マンションの問題点を、いくつかご紹介してきました。

問題点が気にならなかったり、解決できたりすれば、築古の中古マンションは良い買い物になるでしょう。

しかし、どこか納得のいかない点があれば、リーズナブルとはいえ、高い買い物です。

買ってはいけません。

あとできっと後悔しますよ!

よく検討されて、素敵な住居が見つかればいいですね!

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