買ってはいけないカップ麺

今では私たちの生活に欠かせないカップ麺。お湯さえあればいつでもどこでも食べることが出来る製品です。正式名称を「即席カップ麺」と呼び、ラーメン、うどん、そば等の種類があります。

1958年に日清食品が発売した「チキンラーメン」を皮切りに、多くのカップ麺が世に出てきました。それから約半世紀以上が経ち、カップ麺は日本を飛び出し世界各国でも販売されるまでになりました。

アメリカやアジアの国々、ヨーロッパでも手頃な食事として根付いています。しかし、そんなカップ麺ですが、健康に悪いという声を聞いた人も多いのではないでしょうか。

高齢化が進む日本では、健康意識の高まりと共に食事を見直そうとする人が増えています。災害時の食料としても重宝されるカップ麺。私たちの体にどのような影響があるのか、詳しく紹介していきたいと思います。

カップ麺に含まれる食品添加物

美味しいインスタントの食品には、食品添加物が使われています。

もちろんカップ麺にも多くの添加物が入っており、その種類は約19種類ほど。香味調味料や増粘多糖類、たん白加水分解物、リン酸塩、チキンエキス、カラメル色素等が入っておりカップ麺を美味しくする役割を担っています。

けれどこれらを大量に摂取すると、体に悪い影響を与えると言われています。特に注意したいのがカラメル色素とリン酸塩です。

カラメル色素はいくつか種類があり、中には発がん性のあるものが存在します。一度食べただけでがんを発症することはありませんが、何度も摂り続けると体内に溜まり、細胞のガン化を招く結果になる可能性があります。

リン酸塩は冷凍食品や加工食品等に使われている食品添加物です。多くの食品に広く使われていますが、カルシウムの排出を促す作用があると言われています。

なので、大量に摂取するとカルシウム欠乏症や腎臓機能の低下を引き起こす可能性があります。

カップ麺に含まれる塩分

1日に摂取する塩分の量はどのくらいかご存じでしょうか。厚生労働省が提示している、塩分の1日の推奨摂取量は、成人男性が8g未満、成人女性は7g未満が目安になっています。

カップ麺を1つ食べきってしまうと約5gの塩分を摂取してしまいます。推奨摂取量の半分以上を1食で摂ってしまうので、カップ麺は塩分が多いと言われても納得できるのではないでしょうか。

ではなぜ塩分がこんなに高いのでしょうか。

1つは麺が理由です。カップ麺の多くは、麺を油で揚げた「油揚げ麺」を使用しています。そのため塩分や脂質の量も多くなります。

この油揚げ麺に付いた油が空気に触れると酸化し、過酸化脂質と呼ばれる毒性のあるものに変化します。これを摂取すると、下痢や腹痛といった症状を訴える人もいるそうです。

なので、最近は「ノンフライ麺」と呼ばれる、揚げていない麺も出てきました。

2つ目はかやくとスープです。カップ麺に含まれる塩分の半分以上が、かやくやスープです。なので、カップ麺のスープを飲むのが好きという方は注意が必要です。

塩分の過剰な摂取は、様々な病気の原因になると言われています。

麺はともかくスープは、飲まなければ塩分の摂取を、半分以上抑えることが出来るのです。減塩したい方は、スープを残すようにしましょう。

カップ麺の容器

カップ麺の容器も人体に影響があるのでは、と話題になったことがあります。

カップ麺の容器は、ポリスチレン等の合成樹脂が主な材料になっています。熱湯を注いでも手で持てる断熱性と、スープが冷めにくい保温性が求められます。

JAS規格(日本農林規格等に関する法律)では、破損又は変形等により熱湯等の内容物がこぼれないもの以外は使用できないことになっています。

しかし1998年、カップ麺に使用されている発泡スチロールやポリスチレンの容器に、熱湯を注ぐとスチレントリマーとスチレンダイマーという化学物質が溶け出すと話題になりました。

これは後に旧環境省が「そのような作用はない」と声明を発表し、疑いは晴れたとされています。また、厚労省の報告でも人間への影響はないと結論されています。

けれどカップ麺を毎日のように食した場合、それがどの程度体に影響を与えるのかは不明です。

注意したい病気

カップ麺には肉や野菜があまり入ってなく、カップ麺中心の生活だとビタミンやミネラルが不足していまいます。これでは様々な病気を発症してしまうリスクが上がってしまいます。

例えばカップ麺は、カロリーはあっても栄養価はそれほど高くない為、栄養失調になる可能性があります。

上述したように塩分も多く含んでいるので、食べ過ぎると高血圧や動脈硬化、脳梗塞、ガンといった病気になる恐れがあります。

また化学調味料も使われているので、大量に摂取すると味覚障害を引き起こす恐れもあるのです。

こういった病気にならないように何週間か間を開けて食べるか、食べないと決めるかした方が良いでしょう。

まとめ

ここまで様々な注意点を挙げてきましたが、人の体には個人差があり全ての人に当てはまるものではないかもしれません。

しかし、自分が口にするものがどういったリスクや効果をもたらすのかを知ることは、とても大切なことです。

我々現代人は忙しい日々の中で、簡単に調理できてすぐに食べることができるカップ麺を重宝してしまいます。

ここで今一度、自身の食生活を見直してみてはいかがでしょう。

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