失礼になる退職祝いを買ってはいけない!もらって嬉しいプレゼントは?

お世話になった職場の上司・先輩・後輩・部下など同僚に退職祝いを渡したことはありますか。

職場の人が集まってみんなで品物を決めて渡す場合は失敗が少ないかもしれませんが、個人的に渡す場合、何を渡してよいものか迷ってしまいますよね。
かなり親しく好みが分かっているケースならまだしも、あまり相手の好みは知らないけれどお世話になっている場合など、なおさらではないでしょうか。
特に、定年退職を迎えるような目上の方へのプレゼントは注意が必要です。その理由をご説明します!

筆者の失敗談です。
まだ社会人2~3年目の頃、お世話になった上司(男性)への感謝の気持ちを形にしたくて、個人的にプレゼントを渡したことがありました。
ちょうど秋だったのもあり、シックな色の靴下を渡したのです。
上司はとても喜んで受け取ってくれました。
しかし、後になって「靴下は足元で使用し踏みつけるものだから、退職祝いには向かない」という事実を知り、とても恥ずかしく申し訳ない気持ちになったのを覚えています。

それから、退職祝いや退職時のプレゼントを選ぶ際には慎重になりました。
現代は年配の方でもあまり気にされない方も増えていそうですし、若いから知らないのね、で済むことが大半かとは思います。
しかし、もらう側の年代や関係性によっては悪意と捉えられ、悲しい気持ちにさせてしまっては、元も子もないですよね。

ここでは、つい選んでしまいそうだけど、目上の方への退職祝いのプレゼントとしてはふさわしくないとされている品物を見ていきましょう。
相手との関係性も考えながら、退職祝いを選ぶときに、参考にしてみてくださいね。

退職祝い失礼とされるものとその理由

スリッパ・靴下

冒頭の筆者失敗談でもお話しましたが、足元で使用するものはNGとされています。
マットなど足で踏みつけにするのものも良くありません。

現金

個人的には嬉しいですが、こちらもやはり目上の方へ渡すことはマナー違反です。
こちらも「お金に困っているだろう」というメッセージとなり、退職祝いとしては不向きと考えた方が良いでしょう。

万年筆・ボールペン

良いブランドのものなどついプレゼントしたくなりますが、勤勉にあるように」のメッセージともとられる可能性があります。筆記用具の類(たぐい)は年下からは渡しにくい品物なのです。

紅茶・お茶

仕事から離れてしばらくは是非ゆっくりして欲しい、という気持ちで紅茶など選んでしまいがちですよね。
しかし、お茶はもともと香典返しなどお悔みのシーンで使われることが多く、お祝いの席では不向きとされています。

ハンカチ

ハンカチは「手巾(てぎれ)」とも言われ、「手切れ」と通じるところから縁切りを連想させる可能性があるそうです。
ハンカチも贈り物として、つい選びがちな品物の代表格ですよね!

ここまでいくつか、一般的に退職祝いとしてNGとされる品物を見てきました。
意外と、プレゼントとして選びがちなものが多いと思いませんか?

他にも、あまり退職祝いとして選ぶケースは少ないかもしれませんが、「苦(く)」「死(し)」を連想させる櫛(くし)や、「生活に困っているだろうから」のメッセージとなる下着や肌着も失礼にあたり、避けた方が無難でしょう。

反対に、「こんなもの渡して失礼じゃないかな」と心配になりそうですが、意外とOKとされる品物を見ていきましょう!

失礼にはならない!女性・男性問わず嬉しい退職祝い

カタログギフト

「注文する手間をかけさせてしまって悪くないだろうか」と不安に思うかもしれませんが、一般的に失礼ではありません。
カタログギフトのカテゴリも「グルメ」「旅」など体験系も増えましたよね。
「グルメな○○さんに」「ご旅行好きの○○さんに」など、メッセージ性も込めれば、より喜んでもらえるのではないでしょうか。
価格帯が広く選びやすいのも、渡す側にとっても都合がよいですね。

商品券・金券

目上の方への現金はNGにあたりますが、商品券・金券はOKです。
ただ、「何にでも使える」金券だけだと少し寂しい気もするので、「ビール券」「旅行券」「図書券」などその方の趣味や好みにあったものをチョイスできると良さそうと思いました。
紙のギフト券にメッセージを入れられるものもありますよ!使った後も記念になるかもしれませんね。

タオル

確かにタオルってありがちですし、「もらって嬉しいのかな」と心配に思われるかもしれませんね。
結論、ハンカチと違ってタオルは特にお餞別の品として、問題ないとされています。
よく使うものですし、普段自分では買わないような高級なものなど渡すと喜ばれそうですよね。

ドライフラワー・プリザーブドフラワー

花束はもちろんOKですが、「生け花じゃないとダメかな」と心配になるかもしれません。
マナーとして生け花以外がダメ、というルールはありません。
しかし、中には「枯れた花を贈られた」と感じる方もいるかもしれませんね。
ドライフラワーやプリザーブドフラワーを選ぶ際は、見た目が華やかなものや、ケースに入れられたものなど綺麗に整えられたものを選びましょう。
カサカサしてポロポロ落ちるものなどは、避けた方がよいかもしれません。

退職祝いで感謝の気持ちを伝えるために

いかがでしたでしょうか。
一般的にNG・OKとされる退職祝いの品物をおさらいしてみました。

しかし、何より重要なのは退職されるご本人との関係性をよく考えることではないでしょうか。

ここではマナー違反とされている商品でも、ご本人が希望されている場合はもちろんお渡しした方が喜ばれるでしょう。
また、どうしてもNGの品物を渡したい場合は、メッセージを添えたり、他のNGではない品物と組み合わせるなどして、決してこちらが意図しないメッセージで相手を傷つけることなどないようにする配慮も必要です。

そういえば、筆者の失敗談の裏話ですが、靴下の他にメッセージカードを添えました。

新人の時から、大変お世話になりありがとうございました。
山登りがお好きでオシャレな○○さん、ご退職後も、登山の際に使って頂ければと思います。

つたないですが、このようなメッセージと記憶しています。

また、退職される方にご家族がいらっしゃる場合は、ご家族にも喜んでいただけるような品物を選べればさらにベストですよね。
お家でも「大変だったけど、良い職場で働いていたね」など職場の思い出話に花が咲くことでしょう。

何を選べばよいか検討もつかない場合は、親しい方や、それとなくご本人に聞いてみても良いと思います。
あなたの退職祝い選びが、今までお世話になった方との交流を振り返る、心温まるものとなりますように。

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