赤ちゃんと接したことのある方ならお分かりになると思いますが、赤ちゃんって本当に汗っかきですよね？
大人が「少し寒い」と思うくらいの室温で寝ないと、寝ている間にも大量に汗をかいてしまいます。
着せるお洋服も考える必要がありますが、そんな時に役立つのがユニクロのベビー肌着としても使える「エアリズム」。
通気性と吸湿性も高いので、大人でも使用している人は非常に多いのではないかと思います。
そのユニクロの「エアリズム」ですが、ひんやりとしていて、慣れていない人にとっては少し独特な着心地ですよね。
今回は、そのエアリズムの肌着について、赤ちゃんが着用しても本当に問題ないのか紹介していきたいと思います。
赤ちゃんの肌の特徴
赤ちゃんの肌は、非常にデリケートで乾燥肌です。
お風呂上がりには、全身に保湿剤をベタベタと塗る必要があるほど。
生まれて3〜4ヶ月頃までは、ママのホルモンの影響で皮脂が多くベタつきがちですが、その後は皮脂量が減少して全身が乾燥しやすくなります。
皮膚の厚さは約1mmと大人の半分しかなく、外部の刺激を受けやすい状態なのです。
特に、ホコリ・乾燥・紫外線・化学物質の影響を受けやすいため、肌の状態には常に気をつけておく必要があります。
そして、新陳代謝が活発な赤ちゃんは、季節を問わず汗っかきです。
その量は、大人の2〜3倍にもなるため不潔な状態になりやすく、細菌も繁殖しやすくなります。
そのため、赤ちゃんに使用する素材には気をつけたり、こまめなスキンケアを行うことが重要なのです。
エアリズムの素材について
エアリズムは、綿素材と違って、質感が異なるため、使用している素材も注意すべき点です。
使用している素材については（綿素材を除く）、
・レーヨン
・ナイロン
・ポリウレタン
となっています。
エアリズムは触り心地もつるっとしていて気持ちがいいですし、通気性と吸湿性も高いので、汗っかきの子どもには最適です。
しかし、これらは全て「化学繊維」と呼ばれるものです。
価格としても安価でお財布に優しいため手に取りやすい素材ではあります。
ですが、この化学繊維は赤ちゃんの肌には負担となり、肌トラブルを引き起こす可能性があるのです。
肌に合わない肌着を選ぶとどうなる？
前述したように、赤ちゃんの肌はとても敏感です。
そのため、赤ちゃんの肌に触れる素材にはよく注意する必要があります。
合わない肌着を使用している場合、肌荒れを起こしてしまう子もいるのです。
化学繊維を使用したものであれば、赤み・かぶれ・湿疹など様々な症状が出ますので、よく注意して観察しておくことも必要です。
化学繊維は、石油を使用したり、天然繊維に化学薬品を反応させて作られたものです。
化学繊維は安価で確かに便利ではありますが、なぜ、肌トラブルを引き起こしてしまうのでしょうか？
その理由は、「速乾性」にあります。
どの繊維もある程度の水分を大気中から吸収して含んでいますが、繊維の種類によって吸収する水分の量は異なります。
化学繊維は水分の量が極めて低く、それに比べて天然繊維は高くなっています。
ポリエステル0.4％に対し、コットン（綿）8.5％、ウール（毛）15％と大きく差があります。
例えば、湿度が低いと空気が乾燥して私たちの肌の水分も奪われてカサカサになりますよね？
逆に湿度が高いと肌もジメジメします。
湿度が低い状態が化学繊維のような水分を保持しにくいものにあたり、湿度が高い状態がそれぞれの繊維の水分保有値をオーバーした時にあたります。
そのため、寒く乾燥する季節に水分保有値の高いウールを着るのは理にかなっているのですね。
赤ちゃんの肌に置き換えて考えると、汗っかきの赤ちゃんの肌は常時ジメッとして湿度が高い状態にあるがゆえに、余計に乾燥をよび、肌荒れを引き起こしてしまうのです。
あまりにも症状が強く出る場合には、「化学繊維アレルギー」の可能性もあるので、肌の状態と合わせて衣類の素材もチェックしておく必要があります。
赤ちゃんの肌に適した素材
敏感な肌の赤ちゃんにとって最適な肌着の素材は、天然繊維で、肌に負担の少ない「コットン（綿）」や「シルク（絹）」です。
天然繊維とは、主原料が天然素材のものです。
主原料が植物のものを「植物繊維」、動物のものを「動物繊維」と呼び、2種類に分けられます。
植物繊維には、コットン（綿）やリネン（麻）が含まれ、熱や洗濯などの摩擦に強いことが特徴として挙げられます。
動物繊維には、シルク（絹）やウール/アルパカ（毛）が含まれ、動物の身を守る機能から、保湿性や保温性に優れていると言われています。
さらに、綿に関してはムレにくいため、さらっと着れて着心地がいいのも特徴です。
赤ちゃんは大量に汗をかくため、大人よりも着替えが多い分頻繁に洗うので、長持ちしやすいのもありがたいポイントですよね。
昔では、高価なものも多く、なかなか手が届かないものも多くありましが、最近では低価格で購入もできるようになっているため、手軽なものから選んでいくといいでしょう。
