あなたは犬の問題行動にお困りではないでしょうか?
あれこれ検索してあの商品を使えば、この商品はどうかな、色々と探りついた先がチョークチェーンではないでしょうか?
結論から言うとチョークチェーンは素人が簡単に使用できる商品ではありません。
ここではその解説したいと思います。
そもそも問題行動の定義とは?
あなたにとって犬の問題行動とは恐らくこのような事だと想像します
- 吠える
- 噛み付く
- イタズラ
- 引っ張る
- 飛びつく
- 追いかける
- お漏らし
これらが一般的に犬の問題行動と定義されている項目です。
しかしながら、これらは人間社会に要求されるルールであり、犬にとっては本能的な、自然な行動である場合もあります。
大切なことは犬に人間社会でのルールを教える必要があるということです。
人間社会のルールのしつけ方の定義?
- 人間社会でして欲しい行動を教える=フェアな方法
- 人間社会でしてはいけないことを教える=負の方法
と定義できます。
犬が人間が社会でよりよく生活するには、犬に対してあなたが、どう行動して欲しいかを、フェアな方法で教える必要があります。
罰を使う難しさについて
先ほど申しました、負の方法についてですが、例えば犬が引っ張った時にコラ!!と叱る、飛びついた時に叱る、噛み付いた時に叱る・・・これらは人間社会でしていはいけないことを教える=負の方法になります。
負の強化子の難しさについて
負の方法とは?
犬の行動の後に負の強化子(叱る)を与えることで行動を辞めさせる方法と認識して下さい。
実はこれ・・・犬は何に対して叱られているか、犬自身に伝わっていないことが大半です。
なぜか?犬はその問題行動を起こした瞬間に強化子を与えないと理解できません。
ですので、
- 残念ながら、強化子のタイミングがドンピシャでないと、犬は何が悪かったのか、理解できません
- 犬がその行動がいけないことと気づくまで、その行動が発生するたびに強化子を与える必要がある
- 犬は3秒後には忘れている
まとめると、犬は忘れっぽいため、問題行動が発生するたびに適切なタイミングで強化子を与えなければいけません。
難しいですよね?
負の強化子としてのチョークチェーンは本来の使い方ではありません。
ここまでで、負の強化子を使用して愛犬の行動を辞めさせることは極めて難しいことが理解できると思います。
そこで問題のチョークチェーンですが、チョークチェーンは愛犬の首を締めることで行動を辞めさせる道具ではありません!ここ重要です。
愛犬がいうことを聞かないからと言って、チョークする回数を増やしたり、強くしたりするのは使用方法が間違っています。
チョークチェーンというはあくまでも愛犬に合図を送るための道具です。
チョークチェーンを使いこなすには、愛犬の動きが予測できるくらいの犬の行動学のスキルが必要です。
結論、初心者が使いこなせる、道具ではないのです。
愛犬の首を痛めたり、愛犬の自信が喪失する原因になる可能性の方が高いです。
では、この問題行動を負の強化子とは反対の、フェアな方法で解決するにはどうしたら良いかを解説します。
フェアな方法で問題行動を解決するにはどうする?
ここでは、先ほどとは、対極的なフェアな方法とはどのような方法かを解説します。
フェアな方法とは?
フェアな方法とは、あなたの愛犬が好きな物を強化子に使い愛犬にして欲しい行動を教えることです。
きっとあなたの愛犬は、ドッグフード、犬のおやつ、犬のおもちゃで遊んでもらう、撫でられる、褒められる、ことが大好きだと思います。
それらを強化子で使うのです。
この強化子は犬がもらって喜ぶ物なので正の強化子といいます。
問題行動の対応方法のアイディア
正の強化子を使うことで、犬は喜んであなたの指示を聞くようになります。
そして愛犬の自信を高めることができ、信頼関係、学習能力が高まっていきます。
先ず、あなたが集中して愛犬とトレーニングすることは、愛犬の名前を呼ぶことです。
そして愛犬があなたの方を振り返れば、フィードバックで正の強化子を与えて下さい。
これを繰り返せば、名前を呼ばれる=良いことがあると認識して、ますます期待するようになります。
呼ばれたら飼い主に注目する。どんな時に使える?
例えばこんな時に使えます、犬とすれ違う時、あなたが愛犬の名前を呼ぶとすれ違う犬ではなくあなたに注目するでしょう、いつもであれば引っ張って犬の方に猛進していくのを、名前を呼ぶ事で解決出来るのです。
アイディア次第で叱る方法から褒める方法に切り替えることが可能です。
例えば、来客に飛びつく、そんな時も愛犬の名前を呼び飼い主に注目させる、ただこれだけで解決する可能があります。
あなたが魅力的になる為の価値の上げ方。
大切なのことは、あなたの号令で、愛犬があなたのして欲しい行動をした時にきちんとフィードバックを返すことです。
愛犬があなたの指示を聞かない時はあなた以上の魅力がある物に集中しているからです。
ですので愛犬からみた、あなたの魅力を高めましょう。
毎回同じご褒美ではなく色々なご褒美を出しましょう。
おやつの種類毎に犬の食いつきは違います、おやつの量に変化を持たせても良いです。
時にはおもちゃで遊ぶ方法も良いでしょう。
私は、愛犬が散歩の時に引っ張らなければ、周囲の匂いを嗅ぐことを正の強化子で使用していました。
犬の本能的欲求である周囲の探索をご褒美として使いました。
愛犬も引っ張らなければ時々フリーにしてもらえることを期待して私の横を歩いていました。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ここでは犬の問題行動にチョークチェーンを使う必要が無い事について解説しました。
- 罰を使うことの難しさ。
- チョークチェーンの正式な用途
- しつけ方について
- フェアな方法で人間社会のルールの教え方
犬と人間は文化が違います、お互いの文化がよりよい方法で調和する方法を考えていきましょう!