買ってはいけない栄養ドリンク

ふだんから栄養ドリンクを飲む方、多いと思います。

最近では薬局やドラッグストアだけでなく、コンビニでも気軽に購入できるようになっています。

疲れが溜まっているときや、これから作業を始めるのにやる気を出したいとき、ついつい買ってしまいます。

手軽にエネルギーチャージができる便利な栄養ドリンクですが、リスクもあります。

そこで、この記事では、

・栄養ドリンクとは

・栄養ドリンクの危険性について

・理想的な休息とは

これらについて説明していきたいと思いますので、ぜひ最後まで読んでいただければと思います。

栄養ドリンクとは

栄養ドリンクとは、肉体疲労時の栄養補給を目的として販売されている飲み物のことをいいます。

エナジードリンクやスポーツドリンクも似ているイメージですが、これら二つは清涼飲料水なので栄養ドリンクとは別物になります。

また、エナジードリンクは、栄養価よりも即効性が重視されていること、炭酸飲料であるため内容量も栄養ドリンクに比べて多いのが特徴になります。

一方スポーツドリンクは、水分補給のための飲み物なので、利尿性のあるカフェインは含まれていなかったり、汗で失われがちなミネラル分を多く含んでいるのが特徴です。

栄養ドリンクの危険性について

簡単に疲労回復ができるイメージの栄養ドリンクですが、いいことだけではなく危険性もあります。

ここでは3つご紹介したいと思います。

1.糖分が多い

ジュースなどとは違って、甘い飲み物のイメージではないと思いますが、実は栄養ドリンクには糖分が多く含まれています。

人は疲れているとき、血糖値が低くなることで糖分を欲します。

そして摂取した糖分はエネルギーに変わるという仕組みがあります。

疲労回復のために糖分をとることはいいのですが、栄養ドリンクに含まれる糖分は比較的多く適切な量を越していることがあるのです。

日常的に糖を過剰に摂取しすぎると、血糖値の上昇から糖尿病をまねきやすくなります。

糖尿病はさまざまな病気の引き金となる病として有名ですが、具体的には動脈硬化の進行を早めたり、心疾患や脳卒中の発症リスクを高めてしまいます。

生活習慣病とも言われるように自覚症状があらわれにくいため、気が付かないうちに病が進行しているという点も糖尿病の怖いところです。

2.カフェインが多い

カフェインは眠気を覚ましたり、疲労を感じさせなくする効果があります。

そういった効果は、一時的な仕事のパフォーマンスや集中力をあげる際には良い効果をもたらしてくれることもあります。

しかし、カフェインの摂取しすぎは体に悪影響をもたらすこともあります。

具体的には、心拍数の増加、不整脈、嘔吐、睡眠障害です。

栄養ドリンクの種類によっては、眠気覚ましに特化したドリンクなどカフェインの割合が多いものもあります。

覚醒効果が高まるので、どうしてもという時の眠気覚ましには最適かもしれませんが、常用は非常に体に良くないのです。

3.実は疲れはとれていない


栄養ドリンクをのむと一気に疲れが取れ、元気になったように感じます。

しかしそれは、実際に疲れが取れているわけではないのです。

栄養ドリンクに含まれるさまざまな成分により、脳が錯覚しそのように感じているだけなのです。

事実として、栄養ドリンクの発売以来、臨床試験で疲労回復効果が実証された商品はないです。

一時的には疲れはなくなりますが、その疲れは感じていないだけで確実に体に蓄積されています。

理想的な休息とは

ここまで説明したように、疲労回復のためにと安易に栄養ドリンクを飲み続けることは本来の疲労回復にはつながっていないのです。

疲れた内臓をさらに稼働させることになるので、むしろ疲労は増大してしまいます。

そして体を酷使させすぎると内臓の機能や細胞の機能も低下していきます。

栄養ドリンクは手軽に疲労が軽減されるので日々頼っている人も多いと思いますが、やはり大切なのは日頃の食事です。

疲れにくい体をつくるためには、体を回復させる食べ物を日常から摂取することが一番効果的です。

糖質の代謝に必要とされるビタミンB1や、エネルギー代謝に必要なクエン酸など、さまざまな栄養素を取り入れた食事を取るようにするのがおすすめです。

また、たんぱく質の一種であるイミダゾールペプチドという成分も近年疲労回復に繋がるとして注目を集めています。

こちらの成分は、鶏むね肉やカツオ、マグロなどの普段の食事にも取り入れやすい食品から取れる栄養素です。

こうした栄養素を考えたバランスのとれた食事と、十分な睡眠で疲れにくい体は作ることができます。

まとめ

気軽に購入できる栄養ドリンクですが、飲み続ければ当然リスクもあることがわかりました。

どうしても終わらせなければならない仕事があるという時には、栄養ドリンクの助けを借りることもあるでしょう。

ですが、日常的に摂取するものではありません。

体への負担を考えながら、日々の食事と睡眠で仕事と休息のバランスを保つようにしてください。

最後までお読みいただきありがとうございました!

タイトルとURLをコピーしました