買ってはいけない?!通販サイト「WISH」の商品

インターネット上には、様々な通販サイトがあります。
そんな中で、独特の存在感を醸し出している「WISH」。

InstagramやFacebookに表示される広告で、「ん?これは?!」と思ったことはありませんか。
びっくりするほど安価で、なんかモデルが外人でお洒落っぽく感じる、でも今まで見たことのないデザインをした数々のアイテム。
そんなWISHの商品は、買ってもよいのでしょうか?

WISHとはどんな通販サイト?

WISHは、アメリカのコンテクストロジックという会社が運営する、新興通販サイトです。
当該会社は時価総額が10億ドルを超えている大企業で、本社はサンフランシスコにあります。

WISHのサイトを見ると、数百~数千円程度の服飾品、電化製品、アクセサリー、ガジェット等がずらりと並んでいます。その多くが「270円の靴」「298円のシャツ」「814円のバイクグローブ」など、本当にこのお値段なの?と疑ってしまうほど安価です。

安さの理由は、ここで扱っている商品が中国製だということです。宣材写真のモデルが西洋人なのでアメリカ製品っぽく感じますが、実際には例外なく中国製品です。

実際には、そこまで安くない

WISHで注文しようとすると、サイズやカラーを選択する画面で、元々表示されている金額とは違う金額が並んでいることがあります。たとえば「600円の服」かと思ったら、「Sサイズは600円だが、Mサイズ以上は1,200円」というような価格設定になっているといった具合です。

要するに、「安い!」と思った値段はアイキャッチ用で、実は別サイズだとそこまでは安くないという仕組みです。

更に、送料が加算されます。この送料が、物にもよりますが概ね1,000円程度かかるので、一見600円だと思っていたものが、結局送料込で2,200円になったりします。

商品トップに表示されている価格  600円

実際の価格(最低サイズ以外)  1,200円
送料              1,000円
合計              2,200円

600円だったら安いけど、2,200円だったらそんなに安くはないなあと思う人も多いのではないでしょうか。

同じ品物が微妙に違う値段やラインナップで販売されている

WISHのサイトを眺めていると、同じ商品が繰り返し表示されます。
なんかしつこいなあ・・と思いつつよく見ると、どう見ても同じ商品なのに、宣材写真の並び順が入れ替わっていたり、表示価格が微妙に違っていたり、カラーバリエーションが異なっていたりします。どうやら、製造元は一緒でも、それを売りさばくショップは多数分かれて存在しているようです。

WISHでは、閲覧履歴に合わせて、おすすめ商品が選定されるように アルゴリズムが組まれているらしく、何度も同じような商品が表示されます。本当に、「またお前かよ!」と突っ込んでしまいそうになります。

同じ商品がWISH内部では別のショップで販売されているのだとすると、その中で最安値を探したくなるかも知れません。しかし残念なことに、一見「こっちの方がさっき見たのより安い!」と思えても、送料込の価格を確認すると、結局ほぼ一緒の値段になります。
表示価格が安い場合は、その分送料が高く設定されていることがほとんどだからです。

品質は当たり外れあり

WISHで注文したものは、届くまで2~4週間ほどかかります。中国から国際郵便で届き、大体ビニールで簡単に包装されています。

このビニールにハサミなどで切れ目を入れて開封する瞬間が、WISHからの購入体験のクライマックスと言えるかも知れません。ドキドキしながら購入品とご対面すると、
「ん?想像以上に安っぽい・・」
と思うことがほとんどです。

Tシャツは、ペラッペラなものが多いです。たまにどっしりとしたコットン製もないわけではないですが、大半はポリエステルの薄~い生地です。
その他の服飾品は、色味や質感が宣材写真よりチープな場合が非常に多いです。また、縫製が雑だったり、ポケットかと思いきやポケット風の装飾で何も入れられなかったり、個性を出そうとしたのか余計なダサイ細工が施してあったり・・・というものが大半という印象は否めません。

脱毛クリームは、宣材では「一塗でごっそり除毛」というような謳い文句だったりしますが、実際には量が少な過ぎてピンポイントでの使用で使い切ってしまったり。
歯の漂白剤は、液が歯茎に垂れた瞬間激しい痛みを覚え出血したり。

アンクレットは、「あれ?子供のおもちゃかな?」という質感を裏切らず、着用する前に千切れてしまったり。
中には一応普通に使えるものもありますので、全部が全部外れとは言いませんが、まあバクチ性高いことは間違いありません。

まとめ

以上で本記事を終わります。格安通販サイトであるWISHですが、実は思ったほど安くなかったり、品質には当たり外れがあったりしますので、怖いもの見たさ、あるいは冗談のつもりで利用するのがよいでしょう。「中国製のチープで変なシャツを着てるのが、逆にお洒落でしょ?」と開き直れるぐらいのおおらかさが、WISHユーザーには絶対に必要です!

タイトルとURLをコピーしました