お気に入りのアクセサリーを選ぶことは、ファッション好きの女性にとって楽しい時間ではないでしょうか？
とりわけ、アクセサリーはおしゃれの楽しみとして、様々なシチュエーションに合わせてコーディネートでき、種類が豊富にあるので、お気に入りのものを持っている方も多いかと思います。
しかし、あなたが金属アレルギーの場合、気軽に全てのアクセサリーから好きなものを選択するという訳にもいかないですよね。
そこで、金属アレルギーのあなたに注意しておきたい事項、アクセサリー選びのポイントを説明していきます。
是非、参考にしてみてくださいね。
金属アレルギーは身近なアレルギー
金属アレルギーは、決して特別な症状ではありません。
予備軍を含めると日本人の１０人に１人以上が、金属アレルギーに悩まされていると言われるほど、一般的な皮膚疾患です。実際、ある日突然、金属アレルギーを発症するケースもあるのです。
症状
金属から溶け出た金属イオンが、人が本来持っているタンパク質と結合し、アレルゲンとなるタンパク質へと変質させることでアレルギー症状が現れます。
金属と肌の接触により、すぐ、または、しばらくしてから金属に触れた体の部位やその周辺に赤み・かゆみが生じることをアレルギー性の接触性皮膚炎（かぶれ）と呼びます。ひどい時には、発熱や全身の倦怠感などの症状が出る人がいます。
対策
金属アレルギーは一度発症すると、自然に完治することはとても難しいです。
したがって、発症しないために、体にアレルゲンを取り入れないようにします。
金属アレルギーを正しく理解し、自分に合ったアクセサリーを身につけていきましょう。
金属アレルギーを引き起こしやすい素材
ニッケル、コバルト、クロム
とくにニッケルは、「ニッケルアレルギー」の人もいるほど、要注意の素材。金属アレルギーになりやすく、溶け出しやすい。イオン化（汗や体液によって金属成分が微量に溶け出す）しやすい金属。
ニッケルはとても加工しやすく、かつ、安価のため、私たちの身近なあらゆるものに使われている。ニッケルで金属アレルギーになる人が一番多いと言われている。
金属アレルギーが起こりにくい、肌に優しいピアス素材
チタン
軽くて丈夫な金属で、耐食性が高く、汗や体液に溶けだしにくい。最もアレルギーを起こさない素材とも言われている。医療用インプラントなどにも使用されている。
サージカルステンレス
医療用器具にも使われ、かぶれにくく、さびにくい。変色しない。熱にも強く、入浴時でも着けたままいられるので、普段使いのピアスにぴったりである。
樹脂
金属ではなく、プラスチック製のため、金属アレルギーが起こりにくい。寒暖差にも強く、スキーやプールなどのレジャー施設でも活躍する。
金属アレルギーが起こりにくい、肌に優しいリング素材
プラチナ
汗に溶けにくく、金属アレルギーの原因になりにくい素材。毎日、着用することを目的とする結婚指輪などにも使用されているので、アレルギーに不安を感じている人も安心して身に着けることができる。
ゴールド
プラチナと同じく汗に溶けにくく、金属アレルギーを起こしにくい素材。純金はイオン化されにくいため、ほとんど金属アレルギーを発症することはない。
金属アレルギーが気になる人のアクセサリー選びのポイント
アクセサリーに用いられている金属や素材の構成を必ず、確認することです。アレルギー反応の原因となる金属は避けましょう。安価なアクセサリーはメッキの場合が多いので、メッキが剥げるとアレルギー反応が出てしまうことがあります。
また、先述した金属以外の素材にも注目しながら選ぶのも、予防のためになります。
湿疹や傷があるときはアクセサリーを身に着けないようにするといいです。なぜなら、肌が弱っているときは金属アレルギーを悪化させることに繋がるからです。そして、アクセサリーは清潔に保管しましょう。汗や皮脂が原因でアクセサリーが変色することがあるので注意が必要です。
まとめ
私たちの生活にとって、金属は身近な存在です。
金属アレルギーになってしまったら、体質はそのままになってしまい、なかなか自然の状態に戻ることはないです。金属アレルギーとうまく付き合っていくために、金属の身に着け方を工夫し、アクセサリーはお肌に優しい素材を選びましょう。
特にニッケル素材は金属アレルギー反応を起こしやすいので、要注意です。
プチプラアクセサリーに使用されている場合があるので、購入する際には特に注意してください。
そして、汗をかくような場面では、できるだけアクセサリーを身に着けることはやめましょう。
金属アレルギーを引き起こす要因の一つが体から排出される「汗」です。
金属にさえ気を付ければ良いというわけではなく、金属製品そのものの清潔さ、自分の汗や皮膚の状態についても心配する必要があるのです。
私たちの生活にとって、金属は欠かせないものです。正しい知識を持って、金属アレルギーとうまく付き合いながら、アクセサリーの素材を考慮しつつ、毎日のおしゃれを楽しんでいきましょう。
