アトピーに乳酸菌サプリが効く?腸内環境からアレルギー改善
アトピーというのは、とても辛いものです。アトピー持ちのお子さんをお持ちの方などは、本当に苦労されているでしょう。
今までの医学では、塗り薬などで対処するしかなかったのですが、最近、アトピーを根本的に治療する方法がわかってきました。
西洋医学的には認知されていないのですが、乳酸菌がアトピーに対して、非常に効果的であるとの奨励報告が数多くされています。
アトピーは昔から困難なアレルギー皮膚疾患として懸念されてきましたが、その原因はまだまだ未知のようです。
目次
アトピーが起きるメカニズム
そもそも、なぜアトピーは発生するのか、そこから見ていきましょう。
アトピー性皮膚炎などの症状は、人間が本来持っている「免疫力」が異常を来たし、過剰防衛になったときに引き起こされます。
- 体が毒と判断したものに対して、免疫が「抗体」を作ります。
- 腸の善玉菌、悪玉菌のが崩れていると、抗体が過剰に作成される。
- 毒に対し、大量の抗体が「免疫」として働き、体に不調を来たす。
このような流れです。
それに加え、腸内には「Th2細胞・Th1細胞」という免疫細胞があります。
このうち、Th2細胞はアレルギー反応の促進を司っており、Th1細胞はアレルギー反応の抑制を司っています。
この二細胞のバランスが何らかの原因で崩れると、アトピーのリスクが上がります。
また、腸内で悪玉菌が優勢になることによって、溜まってしまったガスや毒素が血流に乗ることによってアトピーが引き起こされる場合もあります。
年齢別、アトピーのできやすい場所
生後1ヵ月~2歳
主に顔や頭頂部。肌の弱い部分にも出来ることがある。
3歳~12歳程度
主に肘や肘の内側、膝や膝の内側や、皮膚が弱い首周辺など。
12歳~成人
年齢と共に症状の出る部分が増えていく。顔や首、胸や背中など全身に起き始め、症状自体も重くなってくことがある。
アトピーとステロイド剤
アトピーといえば、ステロイド剤の外用薬が思いつきますよね。
長く服用することで様々な副作用などが懸念されるでしょう。
特に抵抗力の少ない幼児の場合、ステロイドの継続は親も不安視するようです。
確かにアトピー性皮膚炎の原因は、確定的なものもないため、未だ医療は手探り状態のままなのです。
ですから、今のところアトピーの特効薬というものはできておらず、ステロイド外用薬に頼らざるおえないでしょう。
こうした服用が長期続くことで皮膚の拡張、毛深くなる、色素が薄くなるなどの副作用も否めないのです。
もちろん、皮膚科で処方する外用薬はアトピーの程度に応じてステロイド剤の配合濃度も考えられているため、必要以上に心配する事もないです。
昔から国内におけるステロイド剤の副作用懸念が根付いている背景があるため、なるべくならアトピー治療にステロイドを使用したくないというのが正直なところですね。
様々なアトピー治療法
アトピー性皮膚疾患に関する様々な治療法があります。
漢方治療
東洋医学である漢方は西洋医学であるステロイド治療と併用する事で体の内側からアレルギーとして悪さする毒を排出する働きがあります。
最近では漢方治療のあり方に注目している皮膚科医も増えたため、漢方薬を推奨する皮膚科医選びも良いでしょう。
温泉治療法
温泉は肌によいとされていますが、その効能は温泉源によっても違いがあります。
前もってアトピーに効果的な温泉源を調査して効能にあった温泉に行きましょう。
スープ療法
昔から言い伝えられてきたキノコ類や芋類を主とした材料でスープを作り摂取する方法です。
様々な味付けで継続しやすくしたいものです。
ビタミン群療法
肌に良いとされるビタミンはいくつかあります。
アトピーの場合は、もろくなった皮膚の改善や炎症を抑える目的のビタミンB群であるビオチンが有効とされています。
他にもビタミンB2なども肌の脂質代謝などに効果的なのでアトピー体質の方は積極的に取り入れたいものです。
乳酸菌で、アトピーを根本から改善しよう
腸内の乳酸菌を増やすことにより、腸内環境が正常化すると、体の免疫機能が暴走しないようになります。
抗体を作りすぎることが無くなり、「Th1細胞・Th2細胞」などの免疫細胞のバランスも調節してくれるので、不快な症状が出なくなります。
既に実験により、アトピー性皮膚炎をもつ小児に対して、 数か月にわたり乳酸菌を与え続けた結果、明らかな症状の改善を示したとされています。
効果的な乳酸菌の摂取が必要
このように腸内のバランスを取ることによって免疫機能は整いますが、私たちが普段食べている食品から、必要量の乳酸菌を取ることは極めてむずかしいです。
日本人は、納豆やお漬物、お味噌汁といった食品に囲まれているので、本来乳酸菌を摂る機会に恵まれてはいます。
しかし乳酸菌は、非常に胃酸に対して弱いと言う性質がある為、 通常の食事を意識するくらいでは、必要量の乳酸菌を摂取することは出来ません。
腸まで届く乳酸菌とされるヨーグルトなども売られていますが、高価であり、なおかつ脂肪分も多いため、あまりお勧めではありません。
サプリメントであれば、より目的に合った乳酸菌を配合した物を選べるので、とても効果的です。
アトピー性皮膚炎に効果的なサプリメントの種類
- 顆粒、チュアブル、カプセルなど飲みやすい形状
※しっかり腸まで届けるコーティングされたカプセルなどもある - アレルギーを寝ている時間帯に治す乳酸菌サプリメント
- 肌の修復作用のあるビオチン入りの乳酸菌
- 子供のお腹に優しく飲みやすい乳酸菌サプリメント
年と共に悪化していくのがアトピーですが、最近のサプリメントはとても安価なので、気軽に摂取して健康になりましょう。
上記で述べたような療法などと併用できれば良いですね。