乾いたサラサラと粉のようなフケ。
これは、頭皮が乾燥することで出るフケです。
フケが出ると、肩にフケが落ちたりして、見た目的にもちょっと不潔な感じがしてしまって、ほんとに困りますよね。
毎日ちゃんと洗ってるし、清潔にしているのに、これってほんとにショックですよね。
もしかしたら、フケの対策ケア、間違っているかも?
こちらではフケの原因となってしまう頭皮の乾燥について、その原因、ケアの見直し、シャンプー選びなどについてご紹介します。
頭皮の乾燥によるフケの原因
「頭皮の乾燥によるフケ」
文字通り、乾燥した肌からパラパラと乾いた角質が剥がれ落ちる現象です。
皮脂が不足した状態ですね。
- シャンプーでのゴシゴシ洗い
- 過剰なシャンプー回数
- 保湿成分の減少
- 皮脂膜の不足
- 敏感肌
- 肌の栄養不足
- 肌の保水力低下
- ターンオーバーの乱れ
こういった原因が考えられます。
皮脂がそれほどないのに、朝晩のシャンプーをしたり、夜1回だとしても2度洗いしたり、必要以上にシャンプーを使うことで、頭皮の乾燥は進みます。
脂性の方であればシャンプーの回数や量を増やすこともありますが、乾燥している肌に洗浄剤を使いすぎればどんどん乾燥してしまいます。
そういった乾燥している肌というのは、皮脂膜などの肌バリア機能が低下していて、肌に必要な水分が蒸発しやすい状態、外部からの刺激に弱い状態となっています。
そのため、炎症が起きやすくなり、敏感なお肌になってしまうのです。
健康なお肌や頭皮のためには食事からの栄養も大切で、例えば不規則な食事、極端なダイエットなどで栄養バランスが崩れると、頭皮に栄養が届きにくくなります。
人間の身体は全身のあちこちで正常な機能を保つため、たくさんの栄養素を必要としています。
その栄養素が不足してくると、生命維持に必要なところに栄養がいって、頭皮への栄養配分はどんどんと減らされていってしまいます。頭皮の栄養不足は当然髪の毛にも影響します。
偏った食生活では、将来的にも頭皮や髪の健康を維持していくのが難しくなってきます。
強いストレスなどでも同様に悪影響を及ぼします。
頭皮のフケは抜け毛のはじまり、なんて言われることもあるほど。頭皮の健康は髪の毛にとって重要な土台です。
あなたのフケの原因となっている要素がどれくらいあるか、生活習慣を改めて考えてみましょう。
頭皮の乾燥によるフケのケア
シャンプー回数・方法の見直し
あなたはどれくらいシャンプーしていますか。
シャンプーの1回に使う量やシャンプー回数などについて考えてみましょう。
乾燥しているあなたのその頭皮にどれくらいシャンプーが必要なのか、ということです。
頭皮の乾燥がひどい場合だと、シャンプーをするのは1日おきでもいいくらいです。
シャンプーを使わない日はシャワーのお湯だけで頭皮を中心によくすすぎ流すだけでも大体の汚れは落ちるものです。
油系の汚れや整髪料などを落とすならシャンプーが必要ですが、そういったものがなければそこまでシャンプーを使う理由もないわけです。
ただ、それが長期間となるとやはり頭皮の臭いや油が溜まってかゆみやベタつきなどが出てきます。
あなたの頭皮の状態と相談しながらシャンプーの回数や量を見直してみると良いでしょう。
ゴシゴシと地肌をがんばって洗う必要もありません。爪を立てないのはもちろん、優しく地肌をマッサージするようにお手入れをしましょう。
通常のシャンプー時も、シャンプーの前にお湯だけでよくすすぐと、シャンプーの量が少なくてもよくなります。
シャンプーをした後は、そのすすぎは念入りにしましょう。
弱った地肌にシャンプーが残っていると、それもまた刺激になってしまいます。
流し終わったと思ってもさらに1分程度はよくすすぎましょう。髪の毛があるので、思っている以上にシャンプーって地肌に残りやすいんです。
シャンプー選び
フケが出るとシャンプーをフケ対策用のシャンプーにしてみるという選択肢もあります。
ですが、フケにも種類があって、ただ乾燥して出るものもあれば、頭皮の細菌などが悪さをしているケース、皮脂が多くで出るフケもあります。
そのフケ用シャンプーがほんとうにあなたの肌状態にあったシャンプーであるとは限りません。
中には抗菌剤入りのシャンプーなんていうものもあります。
ですが、乾燥しているだけなら、抗菌剤入りのシャンプーでは刺激が強い場合もあります。
乾燥した頭皮、敏感肌になっている頭皮には刺激の少ない、肌に優しいシャンプーを選ぶのが正解です。
アミノ酸系やベタイン系のシャンプーが良いでしょう。
こうしたシャンプー選びでも間違えばやはりフケの改善は見込めません。
乾燥しているならアミノ酸系などの優しい洗浄成分が主成分となったものを選んだうえで、その回数や量などを調節してみましょう。
まずはあなたのフケの状態、頭皮の状態を知ったうえで選ぶことが大切です。
皮脂も大切
頭皮の皮脂というのは、ベタつきとか臭いとかあまり良い印象がありませんが、頭皮を守る大切な役割があります。
頭皮の皮脂は、頭皮にいる常在菌、汗などの水分と混ざり合って「皮脂膜」というバリアとなっているのです。
だから、「皮脂は良くないもの」と、落としすぎるのは頭皮のためにも髪の毛のためにも良くないのです。
乾燥している頭皮なら尚更です。
お肌だってそうですよね。余分な油はベタベタして不快ですが、ある程度の油分がないとカサカサ、ガサガサの荒れたお肌になってしまいます。
頭皮を濡れたままにしない
お風呂上がりに髪が濡れたままで過ごしていませんか?
頭皮はこの間にもどんどん乾燥してしまいます。
お肌には化粧水などちゃんとするのに、頭皮は無防備な状態、しかも濡れたままで放置されたら、その水分が蒸発するときに頭皮の水分まで一緒に蒸発するので、どんどん肌の状態が悪くなってしまうのです。
シャンプー後は、頭皮を中心にすばやく乾かしてあげましょう。だからといって、頭皮にガンガン熱風を当てるのはNGです。
20センチほど離して、髪の根元を浮かせるようにしながら、頭皮を乾かすようにしましょう。
美容室でやってもらうようなプロのドライヤーの使い方を参考にするといいですね。
頭皮の保湿
頭皮を保湿するって難しいですよね。
いきなりオイルを塗るという方もいるのですが、保湿しない状態で油分を補ってもアンバランスになってしまうので、これは頭皮の状態によってはトラブルになることもあります。
例えば頭皮につけても良いトリートメントを使ったり、頭皮の状態を良くしてからであれば、オイルも本来の効果を発揮してくれるでしょう。
ですが、乾燥している場合はまず先に保湿が必要です。
頭皮用の保湿剤というのがあるので、そういったものをプラスするケア方法もあります。
私が頭皮の保湿に使った美容液
すこやか地肌の体験レポート
頭皮のフケの種類
ここまで乾燥によるフケについてご紹介してきましたが、フケには種類があります。
皮脂が多いことによるフケ
例えば皮脂分泌量が多かったり、染髪の洗浄が不十分で出るフケは落ちてくる皮膚片がしっとりと湿った塊のようになります。
これは乾燥して出るフケよりもずっと深刻で、まだ未熟な皮膚が剥がれ落ちているというもので、頭皮状態が非常に悪くなります。
皮膚病によるフケ
頭皮の炎症を伴うような「脂漏性皮膚炎」や「乾癬」などの皮膚病によるフケもあります。
これは、頭皮が赤くなったり、頭皮にかさぶたが発生したりという症状も併発します。
このように、頭皮のフケにもいろいろな種類があります。
乾燥によるフケだと思いこんで間違ったケアをするケースもあるので、今一度自分のフケの症状をしっかりと確認して、しつこいフケ症状などで皮膚病の疑いがある場合は一度皮膚科を受診してみましょう。
まとめ
頭皮の乾燥によるフケは、それまでの頭皮ケアの間違いによるものも多くあります。
例えばシャンプーの回数や方法、シャンプー選びなどあなたの頭皮に合ったものを選んでいますか?
洗いすぎが原因ならそれを減らしたり変えたりすることで一気に解消することもあります。
お肌の状態は常に一定ではありません。
その時の状態を見ながらケアも見直しましょう。
シャンプーも毎日1回が基本ではありますが、フケが出るほどに乾燥しているなら、2~3日に1回など回数を減らして様子を見てみる方法もあります。
乾燥している肌をゴシゴシ洗う必要はないし、ますます肌を傷めつけることになってしまいますので、お肌と相談しながら調節しましょう。
シャンプー選びも、フケの種類によって選ぶシャンプーは違ってきます。乾燥しているだけなら優しいシャンプーで回数を減らすなどの対応で地肌の状態も変わってくるでしょう。
皮脂は地肌のバリア機能としても重要な役割を果たしているので、落としすぎには注意です。
頭皮の保湿も考えましょう。
フケは、皮脂が多くても出るものです。
また皮膚病によるフケもあります。
乾燥によるフケが間違いなければ良いのですが、フケは乾燥からと決めつけて間違ったケアをしてしまう例もあります。
フケが発生したら、自分の頭皮の状態やフケの様子など、改めて確認して自分の頭皮にあったケアをしたいですね。