ヘナで白髪染め、染め方や時間、向き不向きなど、元美容師が詳しく解説!

白髪

白髪染めって髪が傷むから、髪に優しいっていうヘナが気になるけど、実際自分でやるとちょっと大変そうなイメージがあってなかなか手が出ないですよね。

ヘナって、名前は有名だけど、周りで使ってる人がいないし、普通の市販のヘアカラーとも全然違うし、知らないことだらけ。

でもヘナに挑戦したいみたい!そんなあなたのために、元美容師のアミさんに、「白髪染めとしてのヘナについて」詳しく教えて頂いたので、その内容をご紹介します。

白髪染め、ヘナとは

ヘナとは簡単にいうと草木染めのことです。ミソハギ科のヘンナという植物が主な成分です。
通常一般的にカラーといわれるものの染料が化学薬品でできているとすれば、ヘナは植物でできた染料ということになります。
一般的なカラーと大きく違うのは染まり方です。
通常のヘアカラーというのは、脱色作用があって、黒髪の色を抜きながら染めるため、白髪以外の黒髪の部分も明るくすることもできますが、ヘナはそれができません。光の加減で染めたことがわかるくらいにしか染まらないのです。
つまり、見た目には白髪だけが染まる感じになります。

また、天然の植物色素を使用しているため、色味に限りがあり、さらにその色味もオレンジや赤みがかった色味に限定されるため、いろいろな色を楽しみたい方や、今後髪を明るくしたい方には不向きな染料ともいえます。

ヘナが髪にダメージがないといわれる所以は、脱色作用がないため、繰り返し染めた場合も髪を痛める心配がないこと、さらに植物には髪のハリ・コシをだす成分も含有されているため、カラーやパーマで髪が弱ってしまった方、カラー剤にふくまれるジアミンアレルギーの方にはおススメできる染料と言えるでしょう。

ヘナの染め方と時間

ヘナの一般的な染め方

メーカーにもよりますが、ヘナの材質(粉状)はまずお湯に溶かして使用します。
お湯は、必ず染める直前に混ぜるようにします。
お湯の温度が低すぎて、ダマになることがあるので注意が必要です。

1.髪をシャンプーしてタオルドライ(トリートメントはつけない)

2.ヘナ(粉)とお湯(人肌程度)をだまが残らないようにしっかりと混ぜ合わせる

3.白髪の多い部分から塗っていく(この時、白髪の伸びた部分から塗り、すでに染まっている部分にはあまり伸ばさないほうがよい)

4.ぬりおわったらラップをし、既定の時間放置する(美容室では熱をあてることもあります)

5.時間がたったら、しっかりと洗い流し、シャンプーをする

7.ドライヤーでしっかり乾かす
※枕等に色が付きやすいので寝る際は、タオルなどをひいて寝る

薬剤の塗布をする際は、必ず根元から塗ってください。毛先の染まっている部分から塗ると、必要以上に暗くなったり、ムラなりやすくなります。

ヘナで白髪染めをする時間はどれくらい?

準備などの時間を除き、最低でも約1時間半は必要になります。最初のシャンプー、塗布時間、放置時間、その後のシャンプー。
放置時間だけでも1時間ほどかかります。
仕上げで乾かす時間までを考えるとご自分でされる際は2時間以上かかることもあります。

普通の白髪染めと比較すると、かなりの手間暇がかかります。

ヘナはどんな方におすすめなの?

・パーマやカラーをすると髪が極端に傷みやすい方
・髪にハリ・コシがなく、細くてからみやすい方
・ジアミンアレルギーだが、植物のアレルギーはない方
・今後明るくしない、色も変えない予定の方
・オーガニックやロハスに興味があり、できるだけ自然のもので髪を染めたい方

逆にヘナをおすすめできない方は?

・植物アレルギーの方
・頻繁にカラーチェンジをする方
・髪色を明るく、柔らかい印象をだしたい方
・パーマを頻繁にかける方
・髪質は柔らかく、しなやかな手触りを好む方

ヘナのメリット・デメリット

ヘナには、髪に優しいなどのメリットもありますが、デメリットもあります。

ヘナは、一般のカラー剤と違って、時間がかかってしまっても髪を痛めたり、失敗しにくいといった利点があります。
ですが、材質がお湯で溶かすタイプのため、塗りづらい、塗りむらがでやすいという難点もあります。

また、ヘナというのは、色味もあまり種類がないうえに、白髪にしか染まらないため、白髪の多い部分と少ない部分の差が大きい方は、見え方に大きく差が出ます。多い部分はメッシュのように見え、思ったより華美なってしまったという声をよく聞きます。
ヘナの黒色以外は、白髪の多い部分に色がはっきりと違いで出ることを認識して色を選ぶとよいでしょう。

ヘナ トリートメントの白髪染めはどうなの?

ヘナという染料もありますが、「ヘナトリートメント」というのもあって、それならちょっとヘナより気軽に使えそうなイメージがありますが、ヘナトリートメントでの白髪染めってどうなのでしょうか。

ヘナトリートメントは簡単に言うとヘナではありません。
ヘナを配合しただけのカラートリートメントです。
通常のカラートリートメントもそうですが、カラートリートメントと通常の白髪染めというのは相性が悪く、組み合わせによっては、髪が緑色に変色してしまう恐れもあります。

ヘナが含有しているとそうしたトラブルの確率が高くなってしまいます。
カラートリートメントと通常のアルカリカラーは染まり方も、成分も全く違うため、交互に使用するとムラが出やすく、思った通りの色になる可能性が非常に低くなってしまいます。また、その後美容室でカラーやパーマをする際に支障が出て、髪も傷みやすくなります。
ヘナも、ヘナトリートメントも、通常の白髪染めなどと交互に使用するのは厳禁といえるでしょう。

ヘナで白髪染めなら安全、安心?

一般的な白髪染めのカラー剤というのは、化学薬品の反応による染毛です。
ヘナは植物が主成分で、通常のカラー剤に入っていてアレルギー反応を起こしやすい「ジアミン」が入っていません。
しかし、アレルギーというのは、ジアミンだけでなく、植物でのアレルギーが出る可能性もあるため、通常のカラー剤がダメな方がヘナなら安心というわけではないのです。

植物にアレルギーがある方はヘナでかぶれたり、かゆみが出ることもあります。また、ヘナもジアミンもそうですが、以前何の問題もなく染めていたとしても、時期や体調、頭皮の変化により突然アレルギー反応が起こることもあります。
そのため、白髪染めをするときは、毎回必ずパッチテストをしてから染めるのが安全です。
中には頭皮だけでなく、顔全体が赤く腫れ上がってしまったりという重篤なアレルギー症状が出てしまうケースもあるんですよ。

ヘナで白髪染めする時の色選び

ヘナ100%はオレンジ色に髪が染まります。
ヘナの色選びはメーカーにもよりますが、大きくわけて

・黒(青光りするぐらい)
・ダークブラウン
・ライトブラウン
・オレンジ
・レッド

ぐらいしかありません。基本的に赤褐色に寄った色しかありません。
さらに天然の色素ですので、時期や採取場所によって色が変わることがあります。つまり、同じブラウンと表記されていてもメーカーによって全く色が異なります。
販売店などで購入する時は、白い毛束に染めた見本などがあると思うので確認してから購入するとよいでしょう。

オレンジ以外の色には、他の植物の染料を混ぜているものや、化学物質を混ぜているものなど、メーカーによっていろいろあるのです。
選ぶ時は、どういったものが配合されているのか、しっかりと確認しましょう。

ヘナの色もちってどうなの?

ヘナでも、その色によって色もちは異なります。
ヘナは天然色素のため、とくに染めてから1週間ほどはシャンプーをする際に色が出るため、寝具などに付着しないよう注意が必要です。急な雨などにも要注意です。

また、家庭で染める際は熱をあてて薬剤の浸透を促すことが難しかったりして(ドライヤー数分温めることもできますが)、どうしても色の染まり方が浅くなります。そのため、美容室で染めるよりは色もちは悪くなります。
一般的な白髪染めと比較すると色もちが良いという方もいらっしゃいますが、髪質にもよるので、これは一概に良いとはいいきれません。

最後に

ヘナでの白髪染めは、オーガニックに興味があり、黒髪や暗い髪色を好む方、年齢と共に毛量やボリュームが減り、髪のダメージをこれ以上かけたくない方には向いているといえます。

ただ、家庭でおこなう際も放置時間などでとても時間がかかり、塗布方法も難しいため、美容室などで行うのが無難だと思われます。
ただ、ヘナを施術した髪はパーマや通常のカラーとの相性が悪く、スタイルチェンジが難しくなってしまうことから、近年は扱うサロンがとても少ないのが実情です。
いろいろなスタイルや、カラーバリエーションを楽しみたい方は安易にヘナを選ぶことはやめておいたほうがよいと思います。
どうしても、という時は、まず行きつけのサロンで担当者の方に相談してみてはいかがでしょうか。


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