頭皮に臭いや乾燥、かゆみなどのお悩みがある時、シャンプーを変えてみたり、病院で診てもらったり、あなたはどんな対処をしていますか?
トラブルが深刻なものや重症なのであれば、病院で診てもらう必要がありますが、もしかしたらあなたの頭皮トラブル、ブラシでの正しいマッサージで改善できるかもしれません。
ブラシと言っても、いろいろな種類がありますよね。
美容院で見ると、ブラシもひとつではありません。用途に応じて、使い分けています。
では、あなたの頭皮トラブルに適したブラシというはあるのでしょうか。
そもそも、頭皮のマッサージやトラブル改善に、ブラシって効果があるのでしょうか?あなたは普段ブラッシングをすることで、何か変化を感じたことはありますか?
もし何もないなら、ブラシを十分に使いこなせていないかもしれません。
今回は、頭皮のマッサージとしてのブラシの使い方や、頭皮トラブルへのブラシの効果などについてご紹介します。
頭皮のマッサージ、ブラシの使い方
頭皮のマッサージというと、どういったものが思い浮かびますか?
ヘッドスパなど、ヘアオイルなどを使ったマッサージなどがありますが、今回はブラシでのマッサージ。
頭皮をマッサージするブラシと言うと、育毛剤などを地肌につけて、トントンと叩くブラシとか昔流行りましたよね。
ですが、女性の頭皮はデリケートなので、トントン叩くようなブラシはあまり良いとは言えません。なんとなく気持ちはわかるのですが、ブラシにもよりますが、頭皮が傷つく危険性があるので、避けた方が良いでしょう。
ブラシにはいろいろあって、頭皮のマッサージをするためのブラシというのがあります。
頭皮ブラシとかスカルプブラシと言われているものですね。
ブラシの毛が柔らかく、毛の先端が丸くなっていたりして、頭皮を気づ付けずに血行を良くするなどの工夫がされています。
手でシャンプーするのは当たり前ですが、こうしたマッサージに適したブラシで、シャンプー前にブラッシングするだけでも、頭皮の環境は変わってきます。
実際に、普段やっていない方がシャンプー前にブラッシングをしてから髪を洗うと、シャンプーの馴染み方やシャンプー後の頭皮の感じなど、その変化に気づくはずです。
ブラシは、髪を梳かすという目的以外でも、こういった使い方ができるんですね。
頭皮のマッサージを目的とするときは、額や側頭部、後頭部から頭頂部に向かって丁寧にブラッシングします。ブラシでなく、手でやっても気持ちいいのでやってみてください。ブラッシングすることで、頭皮の全体に適度な刺激が伝わり、頭皮の凝りにも良いのです。
頭には複数のツボがあり、そういったツボを刺激することで女性に多い肩こりや頭痛などを緩和する作用もあります。
頭皮のマッサージをするときは、こうしたツボも意識してあげると良いですね。
- 百会(両耳の上付け根から頭頂部へまっすぐ結んだ線の中心にあるツボ)
自律神経を整えてくれます。万能のツボとも言われ、抜け毛予防にも。 - 神庭(額の髪の生え際の真ん中にあるツボ)
アンチエイジング、イライラ防止、不眠症改善 - 頷厭(こめかみのあたりのツボ)
片頭痛、耳鳴り、目の疲れ改善 - かん骨(耳の後ろ、出っ張った骨の下のくぼみにあるツボ)
肩こりや頭痛。顔のむくみ解消 - 天柱(うなじのでっぱりの下外側のくぼみにあるツボ)
ストレス性の疲労解消、抜け毛予防 - 風池(首うしろ真ん中のくぼみと耳の下を結んだ中間にあるツボ)
頭痛、血行促進、自律神経を整える天柱と風池はちょっとわかりづらいですが、天柱は風池より少し内側で下の方にあります。
頭皮のマッサージ用のブラシは、柔らかくソフトなものが多いですが、あまり力を入れ過ぎず、心地よい程度でマッサージします。
髪の毛が厚くて、ブラシが地肌に届きにくいときは、小刻みにブラシを動かしながら優しく地肌に当てるようにします。
頭皮のブラシマッサージ、頭皮トラブルに効果はあるの?
頭皮をマッサージするのに、ブラシを使うと何か違うの?
頭皮マッサージとしてのブラシの役割ってどれくらい効果があるのでしょうか。
ブラシでのマッサージ【メリット】
- 汚れ落としをスムーズに
- 手で届かない部分への繊細なアプローチ
- 頭皮全体の血行促進
- 頭皮のコリやむくみ解消
- リラックス効果
- 頭皮の環境改善
- 頭皮ストレッチ
ブラシでのマッサージ【デメリット】
- 過剰な力が入りやすい。
- ブラシ選びを間違えると、逆効果になることも
頭皮をブラシでマッサージすると、手でのマッサージとはまた違った効果が得られます。もしあなたが今まで頭皮のマッサージとしてのブラッシングを考えたことがないのであれば、一度体験してみてはいかがでしょうか?
まずはシャンプー前のブラッシングですね。
これを丁寧にやさしくしてから、お湯で汚れを洗い流し、シャンプーしてみてください。普段のシャンプーとは違って感じると思います。
実際にブラシでのマッサージを体験してみると、ブラシが手放せなくなりますよ。
ただし、気持ちいいからとやり過ぎは禁物です。適度にして、頭皮や髪の負担にならないよう、配慮も必要です。
シャンプーブラシはどうなの?
シャンプーするときに、地肌をしっかり洗うイメージのあるシャンプーブラシですが、これは頭皮を動かすマッサージという用途に向いているともいえるでしょう。いずれにしろ、その目的意識からしても、ついつい力が入り過ぎてしまう傾向にあります。
どんなものでも、あまり強くゴシゴシこするのは頭皮にとってプラスにはなりません。
特に、頭皮にトラブルがある場合、こすりすぎることでさらに症状を悪化させることがあります。
頭皮の臭いがするからと、強くゴシゴシと洗うと、皮脂が落ちすぎたり、地肌にも負担がかかり、さらにバリア機能が働いて頭皮を守ろうと皮脂を分泌することになります。
これでは、頭皮の臭いを防ぐどころか、さらに事態を悪化させてしまいます。
あくまでも優しく、力の入れ過ぎに要注意です。
また、シャンプーブラシで髪を梳かすような動かし方をすると、髪がこんがらがったり、切れてしまうこともありますのでここは注意が必要です。
ブラシでのマッサージ、注意点はここ!
適度なブラッシングは頭皮にも髪の毛にも良いのですが、過剰になれば、負担になってしまいます。
ブラッシングの際は、まずは毛先を優しく梳かして、それから根本を梳かし、地肌をマッサージしていきましょう。
髪の毛は濡れた状態ではキューティクルが開いた状態、乾燥している時もダメージを受けやすくなっていますので、ブラッシングするときは少しだけ髪に水分を与えて摩擦や静電気から守ってあげると良いでしょう。
くれぐれも、ゴシゴシこすること、無理やり髪を梳かすことはダメージのもとなのでやめておきましょう。
まとめ
頭皮の毛穴汚れって、なかなか普段のシャンプーでは落ちなかったりするもので、そういった汚れが臭いやかゆみなどを発するようになると、何とかしたいと思って、頭皮をゴシゴシしたり、皮脂を落とす強いシャンプーを選んだりということに走ってしまいがちですよね。
そんな時、ヘアケアの基本であるブラッシングに注目してみてはいかがでしょうか。ブラッシングは上手に活用すれば、あなたが思っている以上に、頭皮や髪の毛の環境を良くしてくれる存在なんです。
実は私も頭皮の臭いやかゆみで悩んだ時に、スカルプブラシで一気にその悩みが解消した経験があります。
もちろん、頭皮トラブルというのは、使用するシャンプーや食生活、生活習慣などにも大きく左右されますが、日々のシャンプーの仕方やお手入れ方法で改善できるトラブルもたくさんあるのです。
まずはこうした普段のお手入れの見直しをして、頭皮を大事にケアしてあげるのもきっとあなたのプラスになるはずです。