洗い流さないトリートメントってどうやって使うのが正しいの?
あなたは洗い流さないトリートメント、正しく使っていますか?
実は、洗い流さないトリートメントを間違った方法で使用している人、意外と多いんです。
せっかくのスペシャルなケアも、正しく使わなければ効果も半減。なんとももったいないですよね。
そこで今回は、この気になる「洗い流さないトリートメント」の正しい使い方、選ぶ際のポイントなどなど、ご紹介します。
洗い流さないトリートメントの使い方、間違ってない?
洗い流さないトリートメントの間違った使い方の例としては、
- 通常のコンディショナーやトリートメント代わりに使う
- 髪だけでなく頭皮にも使う
- 洗い流さないトリートメントのタイプ選びの失敗
このようなケースが多くあります。では、それぞれどういったことなのか見ていきましょう。
洗い流さないトリートメントは普通のトリートメントの代わりになる?
「トリートメント」だから同じでしょ?洗い流さないなら、そっちのほうが髪に良さそう!なんて勘違いで、普通のお風呂で使うトリートメントの代わりに洗い流さないトリートメントを使うのは、間違いです。
「洗い流さないトリートメント」というのは、シャンプー後、コンディショナーやトリートメントを使い、そのアフターケアとして、髪の毛をコートしてあげる役割で使うものです。
通常のコンディショナーやトリートメントの代わりになるものではありません。
だから、シャンプー後はちゃんとお風呂場で使う、洗い流すタイプのトリートメントなどが必要です。
お顔のお手入れだと、洗顔後ローションをつけ、それから乳液などをつけますよね。
このイメージでいうと、洗顔石鹸がシャンプー、ローションがコンディショナーやトリートメント、洗い流さないトリートメントの役割は、このときの乳液のような役割です。
髪だけでなく頭皮にも使う
洗い流さないトリートメントは、外部からの刺激等から守ったり、髪の補修、保護のためにつけるもの。
基本的に頭皮につけるものではなく、毛先を中心につけるものです。
シャンプー、トリートメントをして、その後タオルドライ。
このあとドライヤーをかける前などに髪の毛を保護するのが洗い流さないトリートメントの役割です。
洗い流さないトリートメントには、シリコンなどコーティング剤も多く含んでいますので、頭皮にはつけないのが○。
洗い流さないトリートメント、タイプ選びの失敗
洗い流さないトリートメントにはいくつかタイプがあります。
- オイルタイプ
- クリームタイプ
- リキッドタイプ
メーカーによって名称・成分は様々ですが、大きく分けてこの3つがあります。
同じ洗い流さないトリートメントでも、髪質や使うシーンによって合う合わないがあります。
例えば、朝起きて乾いた髪に使うのに、オイルタイプを選んでいるなんていうケース。これだと髪に十分に行き渡らず、せっかくのトリートメント効果もがっかりな結果になってしまいます。
他にも「ヘアアイロンを毎日使う」、「ヘアカラーや白髪染めでの傷みをケアしたい」、「髪がパサパサで静電気がすごい」などといったニーズにしっかり合ったものを選びたいですね。
例えば、パサツキがちでしっとりとした潤いが欲しいならクリームタイプ、軽いサラッとした仕上がりがいいならリキッドタイプ、髪のダメージがひどく、艶がなく切れ毛や枝毛が気になるならオイルタイプ、など、それぞれのお好みの仕上がり状態で選ぶこともできます。
洗い流さないトリートメントの正しい使い方
洗い流さないトリートメントにも種類がありますので、それぞれの使用方法をしっかりと確認して使うのが最も効果的ですが、基本的なところはどれもほぼ同じです。
では、順番にみていきましょう。
・夜のシャンプー&トリートメント(コンディショナー)後につける
↓
・洗髪後はタオルドライでしっかり水気をとる
↓
・まずは毛先を中心に、次に毛先の少し上、そしてクシやブラシを使って全体に馴染ませる
↓
・クシやブラシは目の粗いものを使う
↓
・トップ部分には最後に手に余ったトリートメントで十分
↓
・頭皮には付けない
↓
・特に傷みが気になる毛先はよく馴染ませる
↓
・つけ過ぎはNG
↓
・ドライヤーでしっかりと乾かす
↓
・朝、ブラッシングやセットする前に、少量を付ける
↓
・セット終了時に再度付ける
↓
・日中も乾燥が気になったら付ける
洗い流さないトリートメントなど髪全体になじませるときは、タオルドライ後の髪につけるといいです。
特にオイルタイプやクリームタイプは、そのほうが髪全体にムラなく均等に行き渡り、仕上がりも美しくなります。
乾いた髪にダイレクトにつけると、ムラになって一部だけベタついたり、なかなか上手く仕上がりません。
濡れた髪はデリケート。傷みやすいので、目の荒いクシ等で優しくとかしながら髪全体になじませると良いです。
一方リキッドタイプなどは、朝起きて、乾いた髪に使うのにも向いています。
なかには、髪につけたあとにドライヤーなどの熱を加えることで、髪の保護強化をする成分が含まれているものもあります。
それぞれタイプごと、商品ごとの使い方があるので、あなたのニーズに合ったものをチョイスして、正しい使い方で髪を保護してあげましょう。くれぐれも思い込みで間違った使い方をしないようにしたいですね。
洗い流さないトリートメントの成分選び
洗い流さないトリートメントには、メーカーによっても、様々な種類があり、成分もそれぞれ違います。
髪の成分となるケラチンなどを配合したもの、ホホバオイルやオリーブオイルなどの天然オイルを主成分としたもの、天然の保湿成分や植物エキスを配合したもの、シリコンを主成分としたもの、ノンシリコンのものなどなど。
一般に市販されているような洗い流さないトリートメントでは、シリコンが主成分であるものが多いです。
シリコン等のコーティング剤は、髪の毛の表面をコーティングして手触りを良くしてくれます。だた、表面を覆うだけで、髪の内部の補修、修復までできるものではないことも覚えておきましょう。
また、つけすぎると髪が重みでベタっとすることにもつながります。
頭頂部に使うとボリュームダウンになります。
髪が細くてボリュームを出したい場合は、こうした髪のおもりになってしまうようなトリートメントは避けるか、少量使うのがベスト。
最近では洗い流さないトリートメントの注目度も高くなっていて、精度の高いものがでてきています。
髪につけてもサラッとしていて、かつ髪をしっかり保湿、内部まで浸透・補修し、傷んでツヤコシを失ってしまった髪もつややかに仕上げてくれる優秀な洗い流さないトリートメントなど。こうしたものはもちろん価格的にも少しグレードアップしますが、コーティング剤だけに頼ったものと比較すれば中身もランクが違います。
ヘアカラーや白髪染めなどで常にダメージを受けているような髪であれば、しっかり髪の保湿や補修をしてくれる洗い流さないトリートメントでケアしてあげたいところです。
髪が傷んでツヤがないと、なんだか顔まで疲れているようで、老け見えの原因にもなってしまいます。
そんなことになる前に、髪が少しでも元気に見えるように、コーティング剤のみでなく、髪の毛の成分であるアミノ酸やケラチン、コラーゲン、髪に優しい天然オイルなどを配合したもの、しっかり髪の芯まで浸透してくれるもの、保湿効果の高いものなどを選ぶと安心です。
シャンプーやトリートメントと同じで、安価なものはシリコンがほとんどで、ちょっとだけ天然エキスやオイルを混ぜたものなんかもあります。中には高くても質の悪いものがあるので、やはりこれもしっかりと全成分を確認して選びたいですね。
洗い流さないトリートメントの役割ってなに?
洗い流さないトリートメントは、普通のシャンプー、トリートメントで整えた髪の状態を保護するために使うもの。
役割としては、以下のようなものがあります。
- 乾燥から守る
- ドライヤーやアイロンなどの熱から守る
- 紫外線から守る
- 巻き髪などスタイリングの保持
- 静電気から守る
- 寝ている間の摩擦によるダメージ回避
このように、洗い流さないトリートメントはシャンプー後に限らず、気づいたときに髪の保護に使えます。
そのためタオルドライ後の髪に使うもの、乾いた髪に使うものをそれぞれ準備しておくと便利です。外出先でも、静電気や髪のパサつきが気になるときにサッとつけられる携帯用としてバッグに忍ばせておくのもいいですね。
お肌が乾燥したらこまめにお手入れするように、髪の毛もコンディションが気になったら洗い流さないトリートメントでケアしてあげましょう。
お肌は傷ついても時間とともに修復しますが、髪の毛は一度傷むと復活できません。だからこそ、こうした外部からのケアがとっても大事だし、効果的なんですね。
髪のハリツヤがないなぁ、元気がないなぁと思ったら、洗い流さないトリートメントのケアをプラスしてあげましょう。
まとめ
洗い流さないトリートメントは、お肌のお手入れで言えば、乳液のような役割。シャンプーやコンディショナー、トリートメントなどでお手入れしたあとのケアとして正しく上手に使いましょう。
悲しいことですが、加齢とともに、髪のツヤやハリ・コシといったところも段々に失われていってしまうので、それらをカバーしていくためにも取り入れて損はありません。というか、必須アイテムと言っても過言ではないでしょう。
最近ではほんとうにたくさんの「洗い流さないトリートメント」があり、その使用感もそれぞれ異なります。
仕上がりや髪の状態、季節によってもバッチリなタイプというのは変わってきます。シャンプー同様、気候に合わせて適切なものを選んでうまくヘアケアに取り入れたいですね。
タオルドライした髪の毛に使う、頭皮に付けない、毛先を中心につける、などいろいろと使い方にもコツがあります。
タイプ別のルールもあるので、しっかりと使い方を読んで正しく使いましょう。間違った使い方をすると、効果も半減、トラブルになる可能性もあります。
洗い流さないトリートメントにはシリコンが使われているものが多いのですが、主成分なのか、補助的に使われているのかということは、書かれている順番で大体判断できます。
化粧品の全成分表示は多く使われているものから順に書くことになっていますので、それを参考に1番め~3番めくらいに書かれている主成分をチェックしてみましょう。
ジメチコンやジメチコノールなどという名称がシリコンです。
でも、シリコンってデメリットばかりではありません。
シリコンは、髪の補修をしてくれるわけではないですが、ダメージの多い傷んだ毛先などをスルリと滑らかにコーティングしてくれます。こうした特性を活かして毛先のコートを目的として使う分にはメリットのほうが大きいですよね。
あなたの髪をどんな風に仕上げたいかによって、オイルタイプや液体タイプ、クリームタイプなどあなたのお好みのテクスチャで選ぶのもいいですね。
上手に選んで、正しく使えばシャンプーやトリートメントで足りない分をさらに補ったり、外側からのあらゆる刺激から守ってくれるなど、あなたの髪の強い味方になってくれることでしょう。
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