足の痛み以外の痛風の合併症

監修医師

おおこうち内科クリニック 大河内 昌弘

平成2年3月名古屋市立大学医学部卒業。
名古屋市立大学病院、愛知県公立尾陽病院で内科医として勤務した後、アメリカルイジアナ州立大学生理学教室に留学。
その後、厚生連尾西病院内分泌代謝科部長、名古屋市立大学消化器代謝内科学 臨床准教授を経て、平成24年10月におおこうち内科クリニック開業。
日本内科学会専門医、日本糖尿病学会専門医、日本消化器内視鏡学会指導医、日本消化器病学会専門医、平成15年学位取得。

痛風結節

尿酸が結晶化したものが、長期間にわたってからだの一部分に存在すると生じるのもので、多くの場合、痛みは伴いません。つまり、イボみたいなものです。出現する場所は痛風と同じで冷えやすい足や、その他、手指、肘、耳にできやすいとされています。

尿酸値を下げることができれば徐々に小さくなっていって最終的には消えることもありますが、尿酸値が高いままであると消えず、場合によってはどんどん肥大していきます。

「痛みが無い結節なら問題ないのではないか」と考える方もいるかもしれませんが、痛風結節の増大に伴って関節が変形したり、神経が圧迫されてしまったりすることがありますので痛みがないからとあなどってはいけません。

痛風腎

尿酸が関節の中で結晶になってしまうのが痛風です。尿酸の結晶が関節ではなくて腎臓で溜まってしまった結果、病気になってしまうものを痛風腎といい、これも痛風の合併症の一つです。

痛風腎は痛みを伴いませんが、放っておけば腎臓の機能が徐々に低下していきます。そしてその結果、腎不全となり透析をしながら生活をしていかなければならないからだになってしまいます。

しかも、やっかいなのは、痛風になるほど体内に尿酸が溜まっている人は、人よりもたくさんのお肉やビールなどを口にしている人です。そのような生活習慣を続けている人は大抵肥満気味になっていますので、メタボリックシンドロームや糖尿病などの生活習慣病も併発していることが多いです。

そして、それらの病気も痛風同様に腎臓を傷つけてしまう病態ですので、痛風になる人は尿酸が腎臓で悪さをするだけではなく、さまざまな要因で腎臓がダメージを受けることになります。

尿路結石

また、腎臓関係の痛風の合併症としては尿路結石も挙げられます。

尿路結石とはおしっこに含まれる成分が結晶化してそれらが集合・増大して石のような構造物になったもので、痛風以外の要因でも起こる比較的メジャーな病気です。通常の結石の多くはカルシウム結石ですが、尿酸でも結石ができることがあります。

結石が小さいうちにおしっこと一緒に体外へ出ていってしまえば問題ないのですが、腎臓である程度の大きさに育ったものがあるタイミングで落ちてきて尿管で引っかかってしまうと、激しい痛みが生じて救急車で運ばれてしまうことがあります。結石が大きくなってしまうと尿から出ないため、手術や超音波による破砕といった大掛かりな治療が必要になってしまいます。

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